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予備校とはいったい?

著者:S 日付:2021-03-21
こんにちは!医大生によるオンライン家庭教師の滋賀メディックです。(従来の対面の家庭教師もやっていますよ!)

運営スタッフのSがお伝えします。

今回は浪人の予備校とはどんなところか説明していこうと思います。いわゆるSとかKの類です。

大きな流れとして、入学→学力コース別クラス分け→高校のように朝から夕方まで授業、です。

授業はテキストをメインに進められることがほとんどだと思います。予備校側としては「授業とテキストをしっかりやっとれば大丈夫!」というスタンスです。

このスタンスの真偽を考えていきたいと思います。

結論から言えば偽でしょう。正確に言うと受験生としてベストな一年にはならない可能性の方が高い。

予備校のテキストはそれなりに精度は高いですし、講師の先生も並みの高校の教員に比べれば優秀です。ただ生徒自身に合うかどうかは、わからないんですよね。基本的にテキストと担当講師は予備校から指定されます。

学力別にクラスが分けられているとしても、クラス内の一位と最下位ではかなりレベルが違います。また総合学力でのクラス分けだと、科目によって簡単に感じたり難しく感じたりといったズレが生じることは珍しくないです。「数学簡単すぎる、、、」「この先生合わん、、、」このようなことは予備校の日常茶飯事です!

予備校の授業・テキストが合う人もクラスの中にいるとは思いますが、あたなの状況に完全にマッチするというわけでは決してないんですね。

その結果として多くの浪人生は授業に出なくなります。出席率が3割を切るということも珍しくないです。浪人生も馬鹿ではないので「これは出席しても無駄だな」と悟るわけです。

そして最終的に自習室で各々問題集を解いたり参考書に取り組んだりするようになります。
もちろん有益だと感じる授業には出るのですが、、、

そんな予備校の授業料ですが講習会などを含めると、年間100万円前後です。

他の側面からも予備校がどのようなところか考えてみましょう。

講師にどの程度、質問や相談ができるか。授業については質問に応じてもらえることはほとんどです。ただ、日々の勉強の方針や自習で取り組んでいることに関する相談は厳しいでしょう。なぜならば講師はあくまで講義を行うことで給与を得ていますから、個別にしっかりと対応ということは制約が大きいのです。

クラスにはクラス担任と呼ばれる人が割り当てられています。彼らは日々の勉強に関して「授業をしっかり受けて身につけよう!」という趣旨のアドバイスしかしません。そうしないと予備校のスタンスと矛盾しますからね。また勉強そのものに関しては素人に近いのでなかなか頼りにならないことが多いです。

メリットをあげるとするならば、同じ志を持った人に囲まれることでモチベーションが維持しやすいことだと思います。設備として自習室が使えるなどもあります。模試が無料で受けれるということもあります。

これら全てで年間100万円ほどです。

じゃあ予備校に行った方がいいのか?と聞かれると金銭的に余裕があるのであれば通ってもいいと思います。設備のメリットと一部の有益な授業だけ享受し、やるべきことを自習で徹底的にやる。これにつきます。

ただこれはある程度学習が進んでおり、自分のやるべきことが明確になっている人に向いていると思います。何をするべきかわからない人が1年通っただけでは、よくわからないまま1年が終わるということになってしまいかねません。

予備校は確かに合格実績を出していますが、それはギリギリで落ちた層がそのまま入学して来年合格しているからなんですね。そもそも母体の人数が多いということもあると思います。合格率だけで見ればけっして良くはないんです。多い合格者と同じように多い不合格者も輩出しているはずです。

翌年の合格率を高めるには現状の自分を客観的に分析し(もしくはしてもらい)、やるべきことを明確にし、淡々とこなしていくことが大事だと思います。そういう意味では予備校に丸投げでは決して合格率は高まらないでしょう。

予備校をご検討の方は値段と実態を考えたうえで決断をしたほうが良いと思います。
ご覧いただきありがとうございました。

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