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【化学】8月の勉強戦略

著者:S 日付:2020-07-08
こんにちは!医大生によるオンライン家庭教師の滋賀メディックです。(従来の対面の家庭教師もやっていますよ!)

運営スタッフのSがお伝えします。

今回は高校三年生の8月以降の化学への取り組み方を提案していこうと思います。
対象は難関の国立大学で合格点をとれるようなものとしています。

まずは8月の時点でどのレベルに達していることが望ましいかお伝えします。
理論化学、無機化学、有機化学の芳香族までは一通り学習を終えておきましょう。
高分子化合物はまだ習っていなくても間に合います。

おそらく有機化学は最近から始めた人が多く、まだ終わっていない人も多いと思います。
そんな人も教科書レベルと簡単な問題(セミナー、リードαの基本問題)の芳香族まではやっておきましょう。

さてそんな状態で8月を迎えたとします。
大半の人は重要問題集にとりかかろうとすると思います。
それは正しいのですが、どこからやるかです。
理論か?無機か?やっぱり有機か?

正解は無機です!

夏は無機の完成を目指す!



誤解しないでほしいのはそれ以外はやるなというわけではありません。
まず8月の間に無機を仕上げようということです。

理由を説明します。まず無機は8月で完成させることが可能です。
無機というのは覚えているだけですぐに点数に直結します。
教科書を見ていいのであれば無機の問題はけっこう答えることができるんですね。
つまり8月で完成させることができるんです。

理論・有機はそうはいきません。

理論の問題は覚えているだけでは解けませんし、計算等も多いので8月だけで完成させることはなかなか厳しいです。

有機も同様です。有機も暗記科目と思われがちですが、それだけでは完成しません。
確かに暗記だけで解ける小問はありますが、難関大学では確実に構造決定の問題が出題されます。
これは暗記にプラスして構造決定のトレーニングが必要だからです。

ではなぜ8月を使って無機の完成を目指さなければいけないかお伝えします。
まず理論と有機なのですが上にも書いた通り完成はなかなかしません。
しかし無機化学は8月で完成させることができます。

こうすることで9月以降の模試で確実に得点源にすることができます。
しかし中途半端にすべてに取り組んでしまうとなかなか点数に反映させることができないんですね。

さらには9月以降の化学の勉強を理論と有機にしぼり、無機はメンテナンス程度で大丈夫になります。9月以降も無機に時間を取られていると理論も有機も合格レベルに達しずに受験を迎えることになります。

こういった理由からまずは完成させやすい無機を終わらせましょう。

では具体的にどのように進めていくかを説明します。

さて皆さんはどれくらい無機を覚えていますか?定期テストの勉強で詰め込んだだけでけっこう忘れてしまっているのではないでしょうか?

大学受験Doシリーズ 福間の無機化学の講義



是非この本を購入して取り組んでみてください。
化学には色んな参考書がありますが、その中でもおすすめできる一冊で、とてもわかりやすく書いてあります。無機にの理解に必要な理論の知識もセットで説明してくれています。また暗記用のチェックシートなどもついているため覚えやすいようになっています。
教科書だけ読むよりかは絶対に効率がいいです。

基本的にこのテキストを前から進めていき、載っている問題も解いていきましょう。できればセミナー、リードαの簡単なところはやってしまいましょう。
そして重要問題集をテキストの該当箇所を読み終えれば解いてみるようにしてください。
B問題が難しかったら後回しにしてもいいかもしれません。
そして覚えていないところはチェックシート等を使ってしっかり覚えてください。

目標は重要問題集の無機の範囲を全て解けるようにし、チェックシートで覚えるところは全て覚えているという状態です。
これでひとまずは完成したといえます。

化学以外の勉強にも余裕があって他にも並行して進めたい人は理論・有機のうち苦手な範囲を無理のない範囲で勉強するといいと思います。

大学受験Doシリーズ 鎌田の有機化学の講義
大学受験Doシリーズ 鎌田の理論化学の講義

おすすめした無機のテキストと同じシリーズでこちらもおすすめできます。

結論は8月は無機の完成を目指そうということです。

9月以降の化学の取り組みについてもまた説明していこうと思います。

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